南アルプス

山の地質

塩見岳の地質:山頂は深海の底だった——赤い天狗岩と、麓に湧く塩水の正体

塩見岳(3,052m)の山頂に立つ岩は、南の海の海底火山が噴き出した溶岩です。山頂直下の天狗岩が赤いのは、深海に降り積もったプランクトンの殻が固まったから。海の岩がなぜ3,000mにあるのか、麓に塩水が湧く理由まで、実際に登って撮った写真とともに解説します。
山の地質

「南アルプスの天然水」はなぜ甲斐駒ヶ岳から生まれるのか——花崗岩が磨く水の地質学

コンビニで手に取るあのペットボトルの水は、甲斐駒ヶ岳の花崗岩を20年以上かけて旅した水でした。白州の軟水が生まれる地質的な理由を、黒戸尾根を実際に登った視点から解説します。
山の地質

リニアと大井川の水問題——毎秒2トンの水はどこへ行くのか、地質で読み解く

リニア静岡工区が2026年7月に着工容認。9年間の争点だった「大井川の水」を、賛否ではなく地質のしくみとして解説します。なぜ山にトンネルを掘ると川の水が減るのか、毎秒2トンとはどれくらいの量か、図解つきで整理しました。
山の地質

リニアが越える日本の3大地質構造——フォッサマグナ・糸静線・中央構造線

リニア品川〜名古屋間286kmは、フォッサマグナ・糸静線・中央構造線という日本列島の3大地質構造を横断します。難工事の理由は地学で読み解けます。
山の地質

リニアはなぜ南アルプスを貫くのか——土被り1,400m、日本最難関トンネルの地質学

2026年7月、静岡工区がついに動き出した。リニアがなぜ日本一の山脈を直進するのか。土被り1,400mの地底で何が起きているか、地質から読み解きます。
登山記録

鋸岳登山記録——南アルプス最難関、ギザギザの岩稜を越えて第一高点へ

南アルプスのグレーディングで唯一のE難易度に指定される鋸岳。鋸の歯のようにギザギザと連なる岩稜、垂直の鎖場、崩れやすいガレ場——標高2,685mの第一高点をめざした9月の登山記録です。花崗岩の山がなぜこれほど険しい姿になったのかにも触れます。
山の地質

フィリピン海プレートが作った日本の山——年間6cmの沈み込みが富士山と南アルプスを生んだ

フィリピン海プレートは年間約6cmで日本列島の下に沈み込んでいます。その動きが富士山を噴かせ、南アルプスを押し上げ、伊豆半島を本州に衝突させました。日本の山の成り立ちをプレートレベルで解説します。
登山記録

甲斐駒ケ岳の地質:伊豆半島の衝突が押し上げた白い花崗岩の山

南アルプス北端に白く輝く甲斐駒ケ岳。地下深くで生まれた花崗岩が8,000m以上隆起した背景には、伊豆半島の衝突があります。中央構造線とフォッサマグナが交わる場所で今も年間3〜4mm上昇を続ける山の成り立ちを読み解きます。