火山

山の地質

磐梯山の地質——明治の噴火で峰がひとつ消え、裏磐梯の湖ができるまで

磐梯山は、1888年(明治21年)の水蒸気噴火で北側の峰「小磐梯」が崩れ落ち、その土砂が川をせき止めて檜原湖や五色沼をつくった火山です。八方台から登った山頂で見下ろした湖の写真と、標高データから起こした図解・地形図で、噴火前・噴火の瞬間・現在の3段階を追います。
山の地質

十勝岳が噴火警戒レベル3に——規制は火口から3km、でも100年前は25km先で144人が亡くなった

十勝岳の噴火警戒レベルが9月12日に3へ引き上げられました。規制されるのは火口から3kmですが、100年前の噴火では25km先まで泥流が届き144人が亡くなっています。この差を生むのが雪です。気象庁の判定基準表には、十勝岳のレベル4の条件として「積雪期」と書かれています。
山の地質

プレートテクトニクスを深さで見る——地表から核まで6,371kmの断面

プレートの話はたいてい地図の上、つまり平面で進みます。けれど沈み込んだプレートの行方を知るには、縦方向の目盛りが要ります。マグマが生まれる深さ100km、プレートが滞留する660km、そして落ちた先の2,900km。掘っていないのになぜ中身が分かるのかも含めて、地表から核までを深さで追います。
山の地質

太平洋プレートとは何か——世界最大のプレートが日本海溝に沈み、東北の山々を作る

太平洋プレートは、世界最大の海のプレートです。年間約8cmで日本に近づき、日本海溝から沈み込んで蔵王や安達太良など東北の火山列を生み、2011年の巨大地震も起こしました。東北の山々の成り立ちをプレートの動きから解説します。
登山記録

樽前山登山記録——1時間で「生きている火山」の縁に立てる、支笏湖ブルーと溶岩ドームの山

北海道の樽前山は、7合目から1時間ほどで「今も噴気を上げる溶岩ドーム」を目の前にできる世界的にも珍しい三重式火山です。支笏湖ブルーを背に外輪山を歩いた9月下旬の記録を、カルデラ・外輪山・ドームという三重構造の解説とあわせて紹介します。
山の地質

柱状節理とは何か——溶岩が六角形の柱になる理由と、日本の名所めぐり

東尋坊や玄武洞で見られる、六角形の柱がびっしり並んだ崖。あれは「柱状節理」といって、溶岩が冷え固まるときの縮みでできます。なぜ六角形が多いのか、日本のどこで見られるのかを、図解と地図でわかりやすく解説します。
山の地質

温泉はなぜ湧くのか——火山の温泉と、火山がない関西で湯が出る理由

温泉はなぜ湧くのか。じつは温まり方には3種類あります。火山のマグマ、地下の深さ、そして「火山がない関西」で湯が出るカギを握るプレートの水。下山後の一杯がもっと面白くなる温泉の地学を、一次資料でわかりやすく解説します。
山の地質

マグマは海の水から生まれる——「プレートが水を絞り出す」を本気でイメージする

「沈み込んだプレートから水が絞り出されてマグマができる」——教科書によく出るこの一行、正直イメージできていますか?雑巾ではなく鉱物の話です。水がどこから入り、深さ110kmで何が起き、なぜ火山が一列に並ぶのか。数字をスケール変換しながら本気で想像してみます。
山の地質

環太平洋造山帯とは何か——太平洋を囲む4万kmの「火の輪」を実データの地図で見る

環太平洋造山帯(環太平洋火山帯)は、太平洋をぐるりと囲む全長約4万kmの火山と地震の帯です。世界の火山データ1,196点を地図に打つと、本当に「輪」が浮かび上がります。なぜ輪になるのか、ヒマラヤとの違い、教科書から用語が消えつつある話まで解説します。
山の地質

活火山とは何か——日本に111もある理由と、地図に浮かぶ「並び方の法則」

活火山とは「概ね過去1万年以内に噴火した火山と、今も噴気活動がある火山」のこと。日本には111あります。なぜ1万年なのか、なぜ近畿・四国にはゼロなのか——分布図に浮かぶ法則まで、気象庁の一次資料でわかりやすく解説します。