ふぉっさ まぐお

山の地質

「南アルプスの天然水」はなぜ甲斐駒ヶ岳から生まれるのか——花崗岩が磨く水の地質学

コンビニで手に取るあのペットボトルの水は、甲斐駒ヶ岳の花崗岩を20年以上かけて旅した水でした。白州の軟水が生まれる地質的な理由を、黒戸尾根を実際に登った視点から解説します。
山の地質

日奈久断層帯とは何か——球磨川を源流から河口まで100マイル走った先に、八代平野があった

2026年7月28日、熊本県で最大震度7の地震が発生しました。動いたとみられるのは日奈久断層帯——2016年の熊本地震で動かずに残っていた区間です。球磨川の源流から河口まで100マイルを走った経験から、八代平野が揺れた理由を地形から読み解きます。
登山記録

白馬大雪渓から不帰キレットへ——雪の上を4時間歩いた翌日、岩だけの世界にいた縦走記録

日本最大の雪渓を登り、稜線でテントを張り、翌朝は日本三大キレットの岩場へ。夏の白馬岳〜不帰キレット〜唐松岳縦走の記録です。大雪渓の割れ目が教えてくれる雪渓と氷河の違い、この稜線の東側に隠れている「本物の氷河」の話とあわせてどうぞ。
登山記録

樽前山登山記録——1時間で「生きている火山」の縁に立てる、支笏湖ブルーと溶岩ドームの山

北海道の樽前山は、7合目から1時間ほどで「今も噴気を上げる溶岩ドーム」を目の前にできる世界的にも珍しい三重式火山です。支笏湖ブルーを背に外輪山を歩いた9月下旬の記録を、カルデラ・外輪山・ドームという三重構造の解説とあわせて紹介します。
山の地質

リニアと大井川の水問題——毎秒2トンの水はどこへ行くのか、地質で読み解く

リニア静岡工区が2026年7月に着工容認。9年間の争点だった「大井川の水」を、賛否ではなく地質のしくみとして解説します。なぜ山にトンネルを掘ると川の水が減るのか、毎秒2トンとはどれくらいの量か、図解つきで整理しました。
山の地質

オンネトー湯の滝——微生物が鉱石をつくる「生きた鉱床」を雌阿寒岳の麓で見る

北海道・雌阿寒岳の麓にあるオンネトー湯の滝は、温泉が流れる滝の岩肌で微生物がマンガン鉱石をつくり続けている、世界的にも珍しい「生きた鉱床」です。ふつう海底でしかできない鉱床が陸上で見られる奇跡の現場を、実際に訪ねた写真とともに解説します。
山の地質

リニアが越える日本の3大地質構造——フォッサマグナ・糸静線・中央構造線

リニア品川〜名古屋間286kmは、フォッサマグナ・糸静線・中央構造線という日本列島の3大地質構造を横断します。難工事の理由は地学で読み解けます。
山の地質

屈斜路カルデラと硫黄山(アトサヌプリ)——日本最大のカルデラと、鉄道を生んだ硫黄の山

北海道の屈斜路カルデラは、東西26kmという日本最大のカルデラです。その中では硫黄山(アトサヌプリ)が今も噴気を上げ、かつてその硫黄が道東に鉄道を敷きました。日本最大のくぼ地と、そこに刻まれた火山と開拓の物語を、地図と写真で解説します。
山の地質

なぜ北海道はヒグマ、本州はツキノワグマなのか——津軽海峡と氷期がつくった「クマの国境」

北海道にヒグマ、本州にツキノワグマ——この分布の境界「ブラキストン線」は、氷期に海面が約120m下がっても消えなかった津軽海峡の深さが作り出しました。2万年前の地形が、いまの山のクマ事情を決めています。
山の地質

リニアはなぜ南アルプスを貫くのか——土被り1,400m、日本最難関トンネルの地質学

2026年7月、静岡工区がついに動き出した。リニアがなぜ日本一の山脈を直進するのか。土被り1,400mの地底で何が起きているか、地質から読み解きます。